ひそやかに ひっそりとさく 舞の花 余情残心
by keiin_yoshimura
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平成壬辰 葉月十二日
俳諧之連歌
甘酒の味なつかしや雨のあと 桃古
河童の池にゆれる青蘆 桂湖
絵本読む子の声高きま昼にて 宏一
鉄棒だけが並ぶ校庭 桃古
満月のビルのすき間にのぞいたる 桂湖
コンクリートに虫の音ひびく 宏一
贈られしダイヤの指輪やや寒き 桃古
両手広げたあなたの胸に 桂湖
戻ること叶わぬ恋に海の音 桃古
冬のホテルの窓開け放つ 宏一
遠く聞く凍てつく星の子守唄 桂湖
楢の木肌に熊の爪跡 桃古
通風の足痛き日は時代劇 宏一
深紅のバラを一輪もらう 桂湖
夏の月社に狂ふダンサーに 桃古
屋台のラムネ泡が噴き出す 宏一
はらはらと散りゆく花の丘の苑 桂湖
物も言わずに日がな畑打つ 桃古
かみさんと縁側に出るわらび餅 宏一
オルガン弾いて賛美歌うたふ 桂湖
八ヶ岳流れる雲のはてもなく 桃古
突然の風帽子おさへる 宏一
志野焼の茶碗に残るべにの色 桂湖
薄き蒲団の半ば重なり 桃古
霊力を今日は信じた夏の夜 宏一
水晶の数珠喪服に涼し 桂湖
首曲げて鷺は狙ひを定めたる 桃古
営業員につれない返事 宏一
縞のシャツピエロは一人月に泣く 桂湖
どの窓よりか秋のヴィオロン 桃古
レコードの針軽すぎて露時雨 宏一
前方見つめ舟の舵取る 桂湖
持ち帰るメダルの色は問はずおく 桃古
笑顔がはえる白黒映画 宏一
佐保姫の花の衣の糸つむぐ 桂湖
今日はよき日と薺摘みゆく 桃古
桃古 十三句
桂湖 十二句
宏一 十一句
by keiin_yoshimura
| 2012-08-12 13:19
| とくさ会(連句)
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